社会貢献活動

2020.01.31(金)チャリティーサッカー2019 ふれあい活動“グリーティングDAY” in 岡山(2日目)

一般社団法人日本プロサッカー選手会(JPFA)の「ふれあい活動“グリーティングDAY” in 岡山」。2日目の12月22日(日)は、総社市北公園陸上競技場で行なわれました。総社市は、平成30年7月豪雨で浸水や土砂崩れなどの被害が発生しました。

参加した選手とOBは、JFA公認指導者ライセンスB・C級を保有する17名です。(※括弧内、所属チームは当時)

中原彰吾(仙台)、佐藤優也(千葉)、柴崎貴広(東京V)、瀬沼優司(横浜FC)、伊藤大介(相模原)、山本真希(松本)、浦田延尚(松本)、苔口卓也(富山)、代健司(富山)、上田康太(岡山)、金山隼樹(岡山)、竹内彬(讃岐)、永田亮太、(讃岐)、玉林睦実(愛媛)、河原和寿(愛媛)、安在和樹(鳥栖)、渡辺亮太(OB)。研修インストラクターは2名です。大野真・加藤健二(日本サッカー協会)。


総社市立総社東中学校、総社市立総社西中学校と、総社ユナイテッドFCに所属する中学生40名と、総社FC、総社北SC、Vispo FC、総社JFC、総社SCに所属する小学生50名、そして総社市のマスコットキャラクター・チュッピーが参加し、開会式では、「平成30年7月豪雨支援金」の感謝状を上田康太選手が一同を代表して受け取りました。そして片岡聡一総社市長の開会の挨拶から、スタート。「市長さんが開会の宣言をしてくださって、良いスタートですね」と、浦田延尚選手。

 
 
前日に続き、選手はテーマに沿って、中学生のグループをコーチングします。コーチングは選手ひとりで行ない、ペアを組む選手が球出しや、監督を補佐するコーチ役、ゲーム形式ではフリーマンを務めるなど補佐します。山本真希選手は、「パス&コントロール」のテーマで、4対4のミニゲームをオーガナイズしました。「ナイスボール」、「狙いは良い!」、「受け手のことを考えて送ろう」などの声をかけ、必要に応じてデモンストレーションをしました。


総社西中学校の平田紘輝君は、「初めてプロからしっかりと教わり、改めてパススピードを意識することが出来ました」。GKの山下亮太君は、「すごくわかりやすかったです。ボールを見ること、ファーストタッチの重要性を改めて感じました」と感想を聞かせてくれました。

コーチングが終わると、選手とインストラクターはその場でディスカッションをします。例えば、インストラクターから「途中から配球を浮き球に変えたのはなぜ?」という質問があれば、選手は明確な意図を説明できなければなりません。また見ていたほかの選手も発言し、「どうしたらトレーニングが成立するか」に向けて、グループ全体で言葉を重ねます。
 
 
 
中学生へのコーチングが終わると、小学生のチームとミニゲームの時間です。プロサッカー選手のFW陣は貪欲にゴールを狙います。安在和樹選手は前日、子どもたちを湧かせたプレーに続いて、この日はダイレクトボレーシュートを放ちました。「喜んでもらえたけど、決まらなかったので、ちょっとかっこ悪いです(笑)」。

前日4得点を決めた瀬沼優司選手は、この日も「前へ!」の姿勢を貫きます。「全力でぶつかることが子どもたちへの敬意だと、カズさん(三浦知良選手)から教えられているので、取れる時には絶対に取るという気持ちでゴールに向かいました」と言います。


総社JFCの三村樹矢君と角田煌成君は、「選手たちのプレーはとても強く、近くで見て楽しかったです。パスの速さと正確さ、角度、それにまわりが全部見えているところがすごかったです」。総社北SCの山田寿希也君は、「テレビでサッカーの試合を見ている時より、めっちゃすごいです。精度の高いボールに驚きました」。総社北SCの伊島大翔君は、ドリブルをして角度のないところからニアを狙ってシュート。みごとゴールを決めました。また水野龍生君は、プロ選手のシュートを何本も止め、チームメイトから「神セーブ」という声が上がりました。


今回、倉敷市真備町と総社市のコーディネイトを行なった『総合型地域スポーツクラブ 総スポねっと』の代表兼クラブマネージャーの石井和宏さんは、こう語ります。「子どもたちはプロ選手の本気のプレーを見たいんです」。2日間を締めくくる講義の最後でも、「トップレベルの選手が真剣に接することで、子どもたちは良い表情になる。それは日本サッカーのレベルを上げることにも繋がる」という話がありました。選手とインストラクター、子どもたちの本気が交錯する、充実した2日間でした。

【参加選手コメント】

◆山本真希(松本)
「真備町に入って、実際にここまで浸水したと示されると、恐怖が身にしみました。でも僕たちが出来ることはある。サッカーを通じて元気を与えられたら良いなと思います。今日、参加してくれた中学生、小学生はプロを目指してサッカーをしていると思うので、自分を信じて、仲間を信じて、突き詰めて欲しいと思います」


◆浦田延尚(松本)
「真備町、総社市の災害時の様子を、移動のバスの中で見せてもらいました。これまでニュースでは見ていましたが、実際に現地に立たないと実感は湧かないというか、映像で『ここがこうだった』という様子を説明していただいて、災害と復興の目に見える部分と見えない部分を感じました。今回、子どもたちにとっては1日だけのサッカー指導で、最初は緊張して、いつもだったら出来ることが出来なかったり、ということもあると思うんですが、全5メニューを重ねるごとに、子どもたちは力を出せるようになっていたと思います。最初に言われたことを、次には実践できている子もいて、成長を見ることが出来て良かったと思います。中学生はすぐに吸収しますが、それは普段の練習で言われていることだと思うんです。それをプロの選手が教えることで、いつもとは何か違う部分があれば、プラスにして帰って欲しいと思います。プロの選手はこういうところを見てプレーしている、ということを感じて、自分たちのコーチや監督の言うことを素直に聞いて、自分のものにして欲しいと思います」


◆柴崎貴広(東京V)
「僕たちが指導に慣れていない中でも、何かをやろうとしてくれているのを感じました。個人的に、熊本、佐賀、仙台でサッカー教室を続けています。今回は平成30年7月豪雨で大きな被害をうけた岡山県に来ることが出来ました。たいへんな思いをしている子どもたちなので、元気を与えられたらという思いで来ました。サッカーをしている人たちは皆、家族だと思っていますし、またこういう交流をしたいです。たいへんだと思いますが、サッカーと同じように、切り替えをして、元気に生活して欲しいと思います」


◆安在和樹(鳥栖)
「子どもたちへの指導は、普段やっているものではないので、どう言えば上手く伝わるのか、考えさせられます。インストラクターの方からアドバイスをもらって、わかりやすく伝えることが出来たかなと思いました。岡山に試合以外で来るのは初めてで、テレビで災害のニュースは見ていましたが、町の様子を見て、その場に立ち、恐ろしさを感じました。怖い思いをされたんだろうと強く感じました。子どもたちはすごく笑顔で、真っ直ぐな心で、逆に元気をもらいました。今日サッカーをやっている人たちは、サッカー選手になりたい人が多いと思うので、彼らから憧れられるような存在になれるよう、僕も頑張るので、子どもたちも、夢をかなえるために頑張って欲しいと思います」


◆金山隼樹(岡山)
「去年いろいろ大変だったはずなのに、そういったことを見せない子どもたちばかりで、僕も楽しくサッカーが出来ています。(Q:ゴールの位置を変えて指導をしたのは?)僕の意図する練習をするには、コートが広かったので、少し距離を縮めて、止める、蹴る、パスの質にこだわれるようにしました。指導経験はほとんどありませんが、普段の自分のトレーニングで、どうやったら上手くいくか、という視点を持ってやっているので、その延長で教えている感覚です。あとは子どもたちの成長のために、自分がこれまで考えながらやって来たことを、わかりやすく、楽しめるように伝えることが出来ればと思っています。僕も岡山でサッカーをする身として、今日一緒にやった子たちと、ファジアーノ岡山でプレーできれば嬉しいです。毎日サッカーを楽しんで、頑張ってファジアーノ岡山に入って欲しいと思います」


◆上田康太(岡山)
「C級ライセンス講習の時に小学生の指導経験がありますが、自分が思うように選手は動いてくれないので、それをどう良くするか、というところで難しさを感じます。自分でプレーする時は色々考えてやっていますが、言葉にすることは難しいし、タイミングについても考えます。指導する選手の特徴をわからない状態で始めて、良いプレー、悪いプレーを瞬時に判断して、言葉をかけるのが難しく、これから勉強しなきゃいけないと思います。今回、こういう機会を作ってくださった方々に本当に感謝しています。少しでも笑顔になってもらえたら嬉しいです。どんな環境でも、とにかく楽しんで、上を目指してがむしゃらに日々のトレーニングをして欲しいと思います」


◆渡辺亮太(OB)
「子どもたちが活気を持ってやってくれるので、僕もそれに応えようと、やっていました。指導については自分が至らず、惑わせてしまったところがあると思いますが、少しは自分の伝えたかったことが残ってくれたら良いなと思います。自分の言ったことに対して、すぐに反応してくれる子たちだったので、指導のしがいがありました。僕は教員免許を持っているので、これからこういう子たちを教えることがあると思うので、貴重な機会をもらいました。岡山に来たのは、愛媛に在籍していた時以来で、試合以外で関わることは初めてです。災害から1年半が経ちましたが、それでも真備町に入る、土手を越えたあたりから窓ガラスが割れた建物があったり、災害の厳しい痕跡を見ると、胸に迫るものがありました。子どもたちには大好きなサッカーを楽しく続けてもらいたいです。楽しんで、一生懸命サッカーをやって、プロ選手を目指してもらえたらと思います」

 
◆中原彰吾(仙台)
「今回の活動で、サッカーを教えることは難しいと改めて思いました。子どもたちのレベルに合わせた指導を考えることも難しく、自分がサッカー選手としてわかることを、中学生に気づかせるコーチングは難しいなと感じました。言葉で言いたくなるんですが、『気づかせる』ことが大事なので、考えるように導くことが難しかったです。ひとりのサッカー選手として、被災地で活動をすることは大事なことだと思いますし、僕らが活動することで少しでも被災された方の元気や希望になれたらと思います。僕はジュニアユースで、サッカーばっかりやっている中学生でしたが、サッカーでも何でも、一生懸命頑張ることは大事だと思うので、自分の目標や夢を見つけて、頑張って欲しいと思います」


◆佐藤優也(千葉)
「普段、自分たちは指導されてサッカーをやっている身で、指導というものの難しさを改めて感じました。キーパーをやっているので、コーチングをして『やらせること』は出来ますが、こういう年代の子どもたちには、答えを差し出すのではなく、彼らの気付きや考えを引き出したい。普段の、キーパーとして答えを出す作業とは違うので、そこが難しいと思いました。考えさせて、どういう選択肢をその子たちが持っていたかを引き出す必要がある。岡山には試合以外で初めて来ましたが、今年、千葉で台風19号被害による悲惨な状況を目の当たりにしているので、水害のたいへんさを想像できます。こうやって子どもたちが元気にサッカーをしているのは、当たり前のことではないかもしれない。でも今、置かれている状況で楽しみながらサッカーをやっている姿を見ると、サッカー人として嬉しく思います。被災されたばかりの時はサッカーのことが考えられなかったかもしれませんが、今、こうやって皆さんの力でこういう生活になっていることを楽しんで欲しいと思います」


◆竹内彬(讃岐)
「災害が起きて、多くの方がいまだにたいへんな思いをされている中で、こうして復興支援に参加させてただいて、今の風景を見ても想像が出来ないような災害があったことに対して、言葉にならない思いがあります。そんな中で子どもたちが笑顔でサッカーに打ち込んでいて、僕らも元気をもらいました。一生懸命プレーをしてくれて助けられましたし、感謝しています。僕らにとっては指導者ライセンスのリフレッシュ研修で、新しい発見があり、子どもたちはプロ選手と一緒にプレーすることで、刺激を受けてくれていたらと願います。その中で僕らも学ばせてもらったという印象です。サッカーをやるのと、指導するのはまったく違いますし、頭でわかっていても言葉に出来ないとか、そういうことはたくさん起こりました。ボキャブラリーが豊富なほうが良いのか、シンプルに伝えるほうが良いのか、両面があるので、そういうことも学ばせてもらいました。ボールひとつで、皆で楽しめるのがサッカーだと思います。こうやって中学生年代、小学生年代は純粋にサッカーが好きでやっていると思うので、この姿勢を忘れずにサッカーを続けて欲しいと思います」

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