社会貢献活動

2011.05.28(土)「ふれあいサッカーキャラバン」仙台市立蒲町小学校

仙台市立蒲町小学校を訪問したのは、欧州クラブに所属する阿部勇樹(レスター・シティFC/イングランド)、矢野貴章(SCフライブルク/ドイツ)、岡崎慎司(VfBシュトゥットガルト/ドイツ)、森本貴幸(カターニア/イタリア)、そしてOB平野孝(JPFA 執行役員)、式田高義(ジョカーレフットボールクラブ代表)の6人。迎えてくれたのは蒲町小の生徒や若林区のスポーツ少年団に所属する103人のサッカー少年たち。当日は肌寒い風が吹く曇り空だったが、子供たちは開始1時間も前に姿を見せ始めていた。受付が開始されると、子供たちは自分の名前を書かれたゼッケンを受け取り、勢いよく校庭に走り出し、選手の登場を今か今かと待ち望んでいた。

 蒲町小は東日本大震災により校舎が被害を受け、立ち入り禁止が続いていた。児童は近くの蒲町中学校を間借りして授業を行っていたが、2週間前にやっと校庭だけが使えるようになったばかり。蒲町小の佐々木浩二校長先生は「蒲町小はスポーツの盛んな学校。これをきっかけに学校や地域に元気が戻ってくることを期待しています」と久しぶりに校庭で遊ぶ子供たちの姿に目を細めていた。

 午後1時30分、いよいよサッカー教室が開催を迎えた。整列した子供たちを前に、佐々木校長先生が「世界的な超一流選手がみんなに元気をプレゼントしにきました」とあいさつをすると待ちに待った選手入場の瞬間。実はこの時まで子供たちには誰が来るのか知らされていなかった。それだけに子供たちもわくわく、どきどきとした様子。そして、岡崎選手を先頭に選手、OBが入場すると、「お~!」というどよめきと歓声が校庭いっぱいに響きわたった。「あっ、岡崎だ!」「モリモト~!」と口々に選手の名前をあげ、子供たちはもちろん見学していた保護者たちもしばらく興奮が収まらない。選手を代表して岡崎選手が「ここでみんなとサッカーができることを楽しみにしています」とあいさつをすると、大きな拍手が沸き起こった。

 カリキュラムが始まると、まずは式田コーチのリードで、ウオーミングアップをかねた鬼ごっこがスタート。選手が鬼になったり、生徒が鬼になったり、追いかけたり、追いかけられたりする光景が、校庭いっぱいに広がった。俊敏に走り回る子供たちに、世界的ストライカーもたじたじの様子であった。
次に1・2年、3・4年、5年、6年生の4チームに分かれ、それぞれの選手から指導を受けることに。1・2年生は平野コーチにボールの扱い方などを教わり、3・4年生は式田コーチのもとでボールコントロールやドリブルの基本的な動きを学んでいた。ボールを取られないドリブル方法や効果的なパスの出し方に、子どもたちも熱心に耳を傾け、ひたむきにトレーニングに励んでいた。

 高学年はシュートの練習。5年生は森本選手が出したボールを矢野選手に向かってシュート!6年生は岡崎選手と阿部選手を相手にシュート練習。「世界の岡崎」をスルリとかわして阿部選手に向かってシュートを決めると、周りからは大歓声が。見学している父兄の方も、目を、カメラを光らせながら、「子どもの笑顔が見られたし、有名な選手も見られてうれしい」「子供がいつもと違って輝いて見える」と興奮を隠しきれない様子だった。

 給水タイムで戻ってきた子供たちに話を聞くと「最初の見た目とは違っていて、とっても親しみやすい人だった」(6年生)。「最初は不安だったけれど、選手がリードしてくれたので親しく話ができた」と興奮気味に答えてくれた。給水を終えると全員、次の開始を待ちきれずにグランドに飛び出していった。

 カリキュラムは実践編へと移り、各ブロックで選手も入ってミニゲームがスタート。ボールを取り合い、ぶつかりあい、パスを通し、シュート!子供たちは今学んだことをいかんなく発揮し、選手たちも本気でボールを追いかけていた。

 「ピーッ」と終了のホイッスルが鳴り、あっという間に90分が過ぎた。「今まで気が付かなかったことがわかった」(6年生)。「ドリブルがうまくなる方法を知った」(3年生)と自慢気に話す子供たち。どの子どもも満足感であふれていた。

 閉会式では「サッカーの力で日本を元気に!」の横断幕を持って記念撮影をした後、選手たちからサインボールやTシャツなどのプレゼントが贈呈された。そして児童代表から「大震災から悲しいことしかなかったけど、普段会えない有名な選手たちにきてもらい、勉強になって楽しかったです」というお礼の言葉が述べられた。最後に、選手全員から子供たちへメッセージが。「みんなが元気すぎてうれしい驚きでした。決してあきらめずに、いろんなことに挑戦してください」と岡崎選手。平野コーチは「元気になりましたか?」と呼びかけると「ハ~イ」と元気な声に「その気持ちが復興に役立つと思います!」と子供たちにエールを送った。

 終了後、子供たちは「夢の選手に教えてもらい自信がついた」(6年生)「一流選手のテクニックが見られてためになった。将来は日本代表を目指します」(6年)「プロサッカー選手に向けての一歩を踏み出した感じ」(6年)と力強く話しながら帰途についた。選手たちに夢をいっぱいもらったようだ。そんな子供たちを見て、蒲町小の鈴木良先生は「震災の日以来、子供たちから笑顔が消えたような気がしていました。今日、この校庭で久しぶりに子供たちの歓声を聞き、心から自分のやりたいことを味わっている感じがしました。これが子どもたちの本当の姿なのです。本来の姿をとりもどした瞬間だと思いました。ありがとうございました」と目を潤ませながら話してくれた。

(生徒のコメント)
●佐藤一麻くん(6年生)
今までやってなかったようなことを教えてくれたのでためになった。岡崎選手に会えてよかった。今まで気が付かなかったことがわかった。将来サッカー選手になりたい。たのしかった。

●佐藤陸人くん(6年生)
いろいろ交流ができて楽しかった。夢のサッカー選手に会えた。今日のことで自信がついた。中学校に行ってもサッカーをやろうと思う。岡崎選手が好きです。

●生澤風雅くん(3年生)
シュートを打つこと、みんなでゲームをしたことが楽しかった。

●星雄也くん(6年生)
楽しかった。サッカーの基本が学べた。サッカーをこれからいっぱいやっていきたい。

●加藤洋平くん(6年生)
今日はすごい選手とふれあえてうれしかった。最初見た時、ちゃんとできるかなと不安だったけれど、選手の方がリードしてくれて、最後は親しく話せるようになった。一流選手のテクニックが見られたところがよかった。今後の役に立つと思いました。サッカーをやっているからには全日本の大会で決勝まで行って、優勝したい。

●鈴木雅也くん(6年生)
今日は絶対会えない人と会えてうれしかった。いろいろ教えてもらったことがあって、それを役に立ててプレーに生かしたいと思います。シュート練習では決めることはできなかったけれど、一流選手とボールを蹴れてよかったです。プロサッカー選手が夢で、プロサッカー選手に向けての一歩が踏み出せた感じです。選手に教わったことを活かしていきたいと思います。


岡崎選手と1対1の勝負!

子供たちに大人気の森本選手

子供たちをまとめる矢野選手

パスカット!森本選手

子供たちにエールを送る阿部選手

みんな笑顔で集合写真
名称ふれあいサッカーキャラバン"サッカーの力で日本を元気に!"
主催一般社団法人 日本プロサッカー選手会
支援企業パートナージブラルタ生命保険株式会社
ゼビオ株式会社
協力仙台市立蒲町小学校
開催日時2011年5月28日(土)13時30分~
コーチ(OB)平野孝(日本プロサッカー選手会 執行役員)
式田高義(ジョカーレフットボールクラブ代表、市立船橋高校コーチ)
現役選手(4名)阿部勇樹(レスター・シティFC/イングランド)
矢野貴章(SCフライブルク/ドイツ)
岡崎慎司(VfBシュトゥットガルト/ドイツ)
森本貴幸(カターニア/イタリア)

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