社会貢献活動

2014.12.26(金)チャリティーサッカー2014 ふれあい活動“グリーティングDAY”in 岩泉


2014年12月13日(土)、『JPFAチャリティーサッカー2014 ふれあい活動“グリーディングDAY”』が、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手・宮城・福島の3県4箇所で行われました。岩手での活動には、小笠原満男選手(鹿島)、泉澤仁選手、和田拓也選手(以上大宮)、千葉和彦選手(広島)、金山隼樹選手(札幌)、小池純輝選手(横浜FC)、梶川諒太選手(湘南)、鎌田翔雅選手(岡山)、石神直哉選手(長崎)、菅原太郎選手、林勇介選手(以上盛岡)のJリーガー11選手にOBの菊池利三さんの12名が参加。被災地の人々と触れ合いました。

まず訪れたのは、岩手県宮古市の田老地区。ここは明治や昭和の時代にも大津波で甚大な被害を受けた場所で、地区内には大きな防潮堤が建てられました。しかし2011年3月11日にはこの防潮堤をも乗り越えた大津波が、町に壊滅的な被害をもたらしました。防潮堤に登ってガイドさんの説明を受けたり、震災発生当日の映像を見たりして、選手たちは「経験した人にしかわからないことを教わりました」(泉澤選手)「声も出ませんでした」(金山選手)と、被害の大きさと復興の道の険しさを実感しました。

続いて向かったのは、岩泉町の龍ちゃんドーム。ここでは被災地の小学生80名が集まり、グルージャ盛岡のスタッフの方々にもご協力いただき、選手たちと子どもたちとのサッカー通した交流の時間が設けられました。
最初のあいさつでは、ちょっと遠慮がちだった子どもたち。そこで千葉選手が「みんな、僕の名前を知っているかい! 千葉ちゃんでーす!」と元気いっぱいのごあいさつ。これに子どもたちは盛り上がります。さらに続いた選手たちも、それぞれ子どもたちと一緒に楽しみたい気持ちを言葉にしました。
そしてウォーミングアップの後、楽しいふれあい活動が始まりました。ドリブルのボールを取り合ったり、フラフープの中に選手と子どもたちで一緒に入るゲームをしたりして子どもたちのテンションは上がります。そしてお待ちかねのミニゲームに突入。最初は選手と子どもたちの混成チームで対戦し、続いて選手チームと子どもたちチームの対戦へ。梶川選手が最後尾から華麗なドリブルを見せれば、負けじと子どもたちもプロ選手の隙を突いてゴールを決めます。たくさんの笑い声がドームに響きました。最後に、参加者全員がハイタッチを交わして、楽しいふれあい活動を締めくくりました。

今回の活動には地元の盛岡でプレーする林選手と菅原選手も参加しました。「前に僕たちがサッカー教室をした時の子どもたちがうまくなっていました。今日は一流の選手たちが来てくれたので、次に会うときが楽しみです」と菅原選手。林選手は「こうしていろいろなクラブから選手が来てくれたことが本当に大きかった」と、この場所で感じたことを岩手から各ホームタウンに戻って伝えてくれることの大きさも実感していました。
岩手県に生まれ育ち、個人的にも継続して支援活動を行っている小笠原選手は、子どもたちの普段の暮らしのことを思いやりながら、「子どもたちの心に、僕たちサッカーをしている人間が残ればと思っています」と、サッカーがこの被災地の子どもたちに幸せをもたらすことを願っていました。被災地に足を運んでの活動を通じて、選手たちは改めて復興支援活動への思いを強くしました。

≪ふれあい活動後の選手コメント≫

◆小笠原満男選手(鹿島)
「改めて被害の大きかった場所を回ってみると、まだまだ復興は進んでいないもどかしさを感じました。今日はガイドさんに被災したときの説明をしていただいたのですが、その中では『震災は忘れた頃にやってくる』という言葉が印象に残りました。田老地区では、明治にも昭和にも、そして平成の大震災でも津波が来ていて、『来てほしくはないけれど、おそらくまた来るだろう』というお話でした。最近はどういう自然災害がどこで起こってもおかしくない、と思わされることが多いですよね。台風にしても、洪水にしても、大雪にしても、猛暑も寒波も。防災意識を持つことの大切さを痛感しています。震災から学ぶべきものは多いですね。
子どもたちは楽しそうにサッカーをしてくれて、僕たちも本当に楽しかった。でも、あの子たちには仮設住宅に帰る子もいるだろうし、身内や兄弟を失ってしまった子もいるでしょう。そうした子どもたちの心に、僕たちサッカーをしている人間が残ってくれればいいなと思っています」

◆泉澤仁選手(大宮)
「大津波が来たときの状況を映像で見せていただいて、実際にその場所に立って、経験した人にしかわからないことを教わりました。本当に大変だったんだなと思います。ふれあい活動では、子どもたちが本当に楽しくサッカーに取り組んでくれて、自分も元気になりましたね。一緒にプレーしていく中で、慣れてきたら子どもたちがフレンドリーになってきて、お互いに楽しくできました。僕たちも力をもらえました」

◆和田拓也選手(大宮)
「大津波が来た現場を見て、当時の映像も見せていただきました。多くの方々がああいう状況で亡くなったことも、町がなくなるような大きな被害を受けたことも、こうして現場で知ることができました。それがあって、被災地の方々がまた復興に向けて強く頑張っていることも感じました。子どもたちと一緒にサッカーをしたら上手な子がたくさんいました。元気があって、寒い中でもパワーをもらえましたし、自分たちにとっても本当に大きな刺激になりました」

◆千葉和彦選手(広島)
「被災地のことは聞いてはいたのですが、『百聞は一見にしかず』とはよく言ったもので、実際に来てみると現状は全く違います。恥ずかしながら僕は初めてあの場所(岩手県宮古市田老地区)に行ったのですが、行ってこそ感じるものが多かったですね。一緒にサッカーをやった子どもたちはみんないい目をしていました。これからも熱くなれるものにチャレンジしていってほしいと思います」

◆金山隼樹選手(札幌)
「以前に一度、仙台の被災地を見たことはあるのですが、岩手県を訪れたのは初めてです。実際に見て、震災発生当時の映像も見て、声も出ませんでした。実際にああいう状況になったら本当になにもできないなと思いましたし、まだ復興できていない状況も自分の目で見ることができました」

◆小池純輝選手(横浜FC)
「僕は東日本大震災が発生した2011年3月11日には、水戸に所属していました。そのときに停電や断水は経験していたのですが、実際に岩手県沿岸部に初めて来て、それとは比べものにならない被害を受けた場所を見て衝撃を受けました。テレビの映像を見てもこの状況はわかりません。そういう被災経験を持った子どもたちとサッカーをして、表情を見ると、サッカーはパワーの源になると強く感じました。僕たちにできるのはサッカーを通じて笑顔を増やすことや一緒に楽しむことぐらいですが、それが少しでもできたかなと今日は思いました」

◆梶川諒太選手(湘南)
「初めて被災地の現状を自分の目で見て、改めて被害の大きさを実感しました。来なければわからない現状もあるし、もっと多くの人たちに来てもらって、この現状を知ってほしいとも考えました。自分にはたして今何ができるか考えさせられましたが、サッカーで少しでも盛り上げて、人々を元気にできればということは強く思います。今日も子どもたちは元気にサッカーをしていましたし、1人でも多くの子どもたちをこれからもサッカーで元気にしたいと思いました」

◆鎌田翔雅選手(岡山)
「最初に被災地に行き、そこの印象が本当に強かった。被災された方のお話と映像などからも、自分がそれまで想像していた以上のものがわかりました。そういう中で、今日触れ合った子どもたちがあれだけ元気にサッカーをしているというのは、サッカーに大きな力があるということだと思うので、その力に少しでもなれるように、明日のゲームで自分ができることをしっかり頑張ります」

◆石神直哉選手(長崎)
「被災地を訪れたのは今回が初めてです。復興がなかなか進んでいない印象を受けたのですが、それは実際に来てみたから感じられたこと。今回は津波の映像を見たり、現場にいた人の生の声を聞いたりして被害の大きさを実感しました。僕自身だけでなく、家族や所属クラブのみんなにも実際に見てもらいたいと思いました。僕は長崎でプレーしていますが、九州や遠方の地域では大震災の記憶が薄れていると感じます。みんなが忘れないためにも、今日見たことをしっかり伝えていきたいですね。ふれあい活動では、立ち寄った田老地区の子たちもいたんです。みんな元気に明るくプレーしてくれたことがうれしかった。チャンスがあればまた来たいと思います」

◆菅原太郎選手(盛岡)
「被災地の現状を『復興してきている』と伝えられることがあります。でも先日は陸前高田市の一本松のほうに行って、今日は宮古と岩泉に行って、そこで思うのは『復興してはいるけれども、まだ形にはなっていない』ということ。僕たちがもっとできることをやれれば、というのが正直な気持ちです。僕はグルージャ盛岡に所属しているので、岩手県の沿岸部でもよくイベントなどに参加させていただいています。それはクラブとして継続したいですね。今年2月にもサッカー教室で岩泉を訪れていて、その時に顔なじみになった子どもたちが今日もいたのですが、僕たちのサッカー教室でいろいろな技を盗んでくれました。すごくうまくなっていると感じたので、それはとてもうれしかった。そして今日はさらにレベルの高い選手たちが来て活動してくれたので、次に会うのが本当に楽しみです」

◆林勇介選手(盛岡)
「僕は所属クラブの盛岡でもこのような活動をしているのですが、今回はJPFAでこのような活動をしてくれて、初めて来てくれた選手も多くいましたし、いろいろなクラブから来てくれました。そういった選手たちがこの被災地の現状を知ってくれたこと、そして現地でたくさんの人と触れ合ってくれたことは大きいと思います。サッカー教室で一流の選手と子どもたちが一緒にできたことも、良かったと思います」

◆菊池利三さん(JリーグOB)
「選手とのふれあいは子どもたちにとってなかなかない機会で、いい刺激になったと思います。今回、私はコーチという立場で携わらせてもらいましたが、子どもたちが本当に生き生きしていたところが印象的でした。選手が自発的に、積極的に取り組んでくれる形をもっと作っていけるかなと、今回の活動を通して私自身も学びました。来年もこういう機会があればまた関わらせていただければと思います。私は今、岩手に住んでいて、被災地の復興の進み具合についても日々見ています。被災した直後からは少しずつ進んでいますが、住人が減って町自体が存続できるかどうかという不安もあります。でも、この地にまた新しい魅力を生み出せるように、微力ではありますが今後も頑張ります」

※選手の所属クラブは、チャリティーサッカー参加発表時点のものです。

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